2021.5.19
お知らせ
在庫木材買取事業を開始しました-買取サービス停止中-
現在、大変多くの方に買取についてのお問い合わせをいただいており
現在新規の買取を停止させていただいております。
買取をご希望の皆さまには、ご不便をおかけし誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
このたび、森未来は、深川の老舗材木店である株式会社山康商店とパートナーシップを組み、在庫木材買取事業を開始いたしました。
これにより、今まで世に出ることのなかった貴重な木材を比較的安価で販売することが可能になります。
統計データによると、中小規模の製材工場は年間200~300社のペースで減っております。
その多くの要因は、後継者がいないためによる廃業がほとんどです。
事業を廃業し、資産である工場や倉庫を引き継いだご家族は、すでに木材業ではなく一般の企業に勤められていることが多いです。そのため、工場の整理は片付け業者に依頼します。
本人も片付け業者も木材の価値がわからないので、残念ながら値打ちのある木材も産業廃棄物として処理されてしまっているという現状があります。
在庫になってしまい、うずたかく積み上げられた木材
なかには、今ではもう入手することのできない、大木、高樹齢の木などもあったりします。
これまで、当社にもそのような方から「木材を買い取ってくれないか」というご要望をいただくことがございました。
しかし、当社のビジネスモデルは材木店と設計者のマッチングであり、当社では在庫を持たない方針のため、買取依頼はお断りせざるを得ませんでした。
先代が大事に保管されていた木材をご依頼主が泣く泣く処分せざるを得ない状況に、私も心を痛めていたところ、深川の山康商店山﨑代表が「だったら俺が買い取るよ」と声を上げてくださり、このたび共同で買取事業を行うこととなりました。
スキームは以下の通りとなります。
①森未来が事務局として、在庫木材の処分に困っている方へ告知、概要を説明
↓
②山康商店が実際に現場に伺い、査定を実施
↓
③査定内容に合意後、引き取りを行う
↓
④山康商店が引き取った材をきれいに削り直し、在庫管理する
↓
⑤新たな命を得た木材を木材プラットフォームeTREEで取り扱い、設計士の方に見ていただく
eTREEに掲載している木材は、すべて販売が可能です。
在庫木材というと、あまり良いイメージがないかもしれませんが、実は掘り出し物も多くあります。
惜しくも在庫木材となってしまった材は、高度成長期に大量に伐採された材が多いからです。
その時代はとにかく世界中から大径材が日本に集まっており、今では手に入らない、そもそもワシントン条約で伐採ができなくなってしまっている材などもあります。
もう一つは乾燥です。
少なくとも十数年、長ければ数十年保管されてきた材は、長く天然乾燥されています。
見た目は埃を被って真っ黒になってしまっていても、削り直せば新品同様に戻るのが木材の良いところです。
木材の在庫
すでに買取のご依頼を多数いただいておりますので、順に査定、引き取りをさせていただきます。
それから削り直して写真も撮るので、一定の期間はかかってしまうのですが、秋口頃には生まれ変わった姿を皆さまにお見せできるかと思います。
生まれ変わった在庫木材を、設計に取り入れていただき、次の命を吹き込んでいただけましたら、これほど嬉しいことはございません。
掲載の際にはeTREEでご報告させていただきますので、よろしくお願いいたします。