タイプ:家具
木 材:ブラックウォルナット
仕 事:木材選定、木材加工(ブックマッチ/ちぎり/塗装/脚取り付けetc.)、設置
所在地:東京都(個人宅)
「引越しと共に、こだわったダイニングテーブルに新調したい」
日頃からお付き合いのある取引先のSさんからご相談をいただきまして、ブラックウォルナットのテーブルをご用意させていただきました。
素敵なご夫婦のこだわりや雰囲気を踏まえたコーディネートプロセスや、そのテーブルを使うようになったSさんの心境の変化について紹介します。

ふわりと優しげな雰囲気の中にも、暮らしへのこだわりを感じるご夫婦
「今までは木の家具への想いはあまりありませんでしたが、森未来さんと一緒にお仕事させていただく中で、木材に対する強い思いを感じて、ここにお願いしたいなと思うようになりました。一生モノにしたかったので、こだわったものが欲しかったです。」
あまり物は持たないというSさん。そんなライフスタイルを表すように、新居は白が基調のスッキリした内装でした。そこで、スタイルを崩さずに空間の雰囲気を引き締めるブラックウォルナットを提案。Sさんのこだわりはご家族が増えた時も使えるゆったりサイズ(1,400mm×1,000mm)であること。一方で、このサイズのブラックウォルナット一枚板を用意しようと思うと、コストがかさんでしまうため、ブックマッチ加工(一本の丸太から板材を挽き、隣同士になる板と板の切断面を本を開くように左右対称に接ぎ合わせる加工)を施すことで、幅広いテーブルを実現させました。

シンメトリーな仕上がりになるブックマッチ加工

木材独特の手ざわり感を活かすためのオイル塗装
オーダーメイドで良い素材の家具を使うことによって、生活の中での意識の変化が生まれたそうです。
「物を大切にする意識が芽生えました。汚したり、傷をつけたりしたくないなど、雑に扱うことがなくなりましたね。やっぱり普通の市販品だと、そのテーブル自体に思い入れってあまり湧かないと思います。大切に使って長く使うことで、このテーブルでこんなことがあったねという思い出ができればいいなと思います。」

アクセントに色違いのちぎり加工をあしらいました。
「食事の際にこのテーブルを使うのですが、良いテーブルなのでそこに載せる料理もちゃんとしたものを作ろうという意識が芽生えました。良いテーブルを囲むことで食卓が充実しましたね。これから先、引っ越す時もあるだろうし、子供が生まれたりもするだろうし、そういった物語をこのテーブルと共にしていきたいなと思っています。何十年後かに子供に引き継がれていればいいなと思っています。」
見た目や手ざわりなど、木材の魅力はたくさんありますが、中でも大切な魅力は「丁寧な暮らしへの誘い」ではないでしょうか。今回のお客様も、このテーブルを中心に、親子何世代にも渡って丁寧な暮らしが引き継がれていくことでしょう。家族の歩みと共に出てくる木材の風合いが今から楽しみです。
森未来は今回のような個人宅への木材コーディネートも承っています。お気軽にお問い合わせください。
