DATA
タイプ:家具
木 材:国産クス、スギ、ヒノキ、ケヤキ、ナラ
仕 事:企画提案、木材選定、木材加工、設置
所在地:クリマ ディ トスカーナ
〒113-0033 東京都文京区本郷1丁目28−32−101
https://www.clima-di-toscana.jp/
本郷三丁目駅よりほど近くにあるイタリアンレストラン「クリマ ディ トスカーナ」。お店の前にそびえる樹齢600年の楠木は「本郷弓町のクス」と呼ばれ、その土地の象徴として地元の人々に愛されてきました。“お店を見守る楠木と同じ素材でテーブルを作りたい”というオーナーの想いから私たちに声がかかりました。
「クラシックなイタリアンスタイルのリストランテが好きで、クロスをかけて格調高い空間にしていましたが、もう少しウッディな感じを出したいと思い、お話させていただきました。ただそれがカジュアルになりすぎないように素材の選定はこだわりました。」

クリマ ディ トスカーナ オーナー 佐藤真一氏
「話が進む中で、“いろいろな種類の木材を使うのはどうか”という提案をいただいて、一種類よりも、いろんな種類があった方が面白いなと思うようになりました。実際に完成してみると、素材を揃えて配置しても面白いし、あえてバラバラにしても面白いなと。レイアウトのバリエーションを楽しめるのも良かったです。」
クスノキだけでなく様々な木材を使うことで、テーブル自体の個が際立ち、ウッディな印象がグッと上がりました。

異なる材のテーブルを配置することで木の素材感が引き立ちます
イタリアンは素材の味を引き立たせる調理法が特徴で、クリマ ディ トスカーナでは日本の四季の恵みを生かした料理を提供しています。そのため、日本の自然に対する強い想いがありました。テーブルも国産材で作りたいという要望でしたが、クスノキは流通量が少なく、テーブル15台分の材を用意するとなるとどうしても外国産のものになってしまいます。そこで多種の木材使用を提案。そうすることで全てを国産材で作ることができ、一つ一つの素材にこだわることができました。
「お客様からも面白いテーブルだと話しかけていただくこともあり、元々肩肘張った格式高いリストランテではなく、上品でありながらお客様とフレンドリーにお話しできるレストランというのを目指していたので、このテーブルが会話のきっかけになったのは嬉しかったです。」

クリマ ディトスカーナのテーブルコーディネート
「常連のお客様からは、『なんとなく変わったけど何が変わったんだっけ?』と言われることが多く、テーブルを変えましたと伝えると『あー、これはこれで良いね!』とご好評をいただいてます。」
かっちりしすぎず、カジュアルになりすぎず、ちょうど空間に馴染むように木目の色調がマッチする。カジュアルにもフォーマルにも合わせられる木材の可能性は無限大です。
納品の際には2周年のパーティーに間に合わせたいとのことで、天板と脚の取り付け作業を一緒に行わせていただきました。私たちにとっても、とても思い入れのある仕事になりました。ありがとうございました。

ケヤキ

スギ

クス

ナラ
