
今週末に開催されるイベント「東京の森をたのしくまなぶ 森の映画鑑賞会 / 3月11日(土) 港区」で展示する東京の森の写真撮影のため、写真家の廣瀬氏と共に檜原村は田中林業の山へ撮影に行って来ました。前日は雨模様でしたが、天候にも恵まれ撮影日和となりました。
田中社長(田中林業)のご協力のもと、早朝より山の中に入らせていただきました。ひんやりした森の中も、時間が経つと日が差し込み、春を感じさせる心地よい陽気の中で撮影を進めることができました。



森の様子だけでなく、実際の作業風景も見学させていただきました。伐採現場の山は谷側に向かって、かなり急峻な地形となっていました。立っていることだけでも困難な足場での伐採作業。そして、自身の身の安全を確保し、かつ木を倒す方向も計算しながらの慎重な作業。

急峻な山で木を谷川に真っ直ぐ伐り倒してしまうと、木は谷底まで落ちてしまい運び出すことが困難になるそうです。また機会を使っての搬出作業にもコストがかかり、いかに円滑で無駄なく作業を行うことが求められます。
今回の写真撮影における東京の森の様子というのは、単に風景だけでなく、森の中の生態系、長い年月をかけて管理されてきた山の今、そうでない山の現状、この森で働く林業従事者、東京の森の木材資源を活用する製材業など、その全てを意味します。

なかなか写真だけでは伝えきれませんが、イベントではトークセッションもあるので、現場で仕事をされている方々の声もしっかり届けていきたいと考えています。